金柑の甘露煮の効能|喉の痛みや咳に。効果的な食べ方と作り方
2026年02月13日
金柑の甘露煮は、古くから喉の痛みや咳を和らげる民間療法として親しまれてきました。
この記事では、金柑の甘露煮が持つ健康への効果を栄養学的な観点から解説し、その効能を最大限に引き出す食べ方や、栄養を逃しにくい作り方を紹介します。
皮ごと煮込むことで、金柑の栄養を余すところなく摂取できる甘露煮は、冬の常備菜としても非常に優れています。
ご家庭で美味しい甘露煮を作るための参考にしてください。

金柑の甘露煮に期待できる5つの健康効果
金柑の甘露煮は、美味しさだけでなく、様々な健康効果が期待できる保存食です。
皮ごと食べられる金柑には、ビタミンCやヘスペリジン、食物繊維などの栄養素が豊富に含まれています。
これらの成分が総合的に働くことで、喉の不調の緩和や風邪の予防、血流の改善などをサポートします。
ここでは、金柑の甘露煮を食べることで期待できる代表的な5つの健康効果について、それぞれの栄養素の働きと共に詳しく解説していきます。
喉のイガイガや咳を鎮める働き
金柑の皮に含まれる香り成分テレピネンやリモネンには、喉の粘膜の炎症を抑えたり、細菌の増殖を抑制したりする効果が期待されます。
また、同じく皮に豊富なヘスペリジン(ビタミンP)も、抗炎症作用を持つとされています。
甘露煮にすることで生まれるとろりとしたシロップが、乾燥した喉を直接潤し、物理的な刺激から保護する役割も果たします。
これらの相乗効果によって、喉のイガイガ感や咳といった不快な症状を和らげる働きが期待できるのです。
風邪のひきはじめや、空気が乾燥する季節の喉のケアに適しています。
豊富なビタミンCで風邪の予防をサポート
金柑はビタミンCを豊富に含む果物で、特に皮に多く含まれています。ビタミンCは、白血球の働きを助けて体の抵抗力を維持する効果や、強い抗酸化作用により体内で発生した活性酸素を除去し、細胞の損傷を防ぐ効果が期待されています。
皮ごと調理する甘露煮は、金柑の栄養をまるごと摂取できる調理法です。風邪の予防や、体調維持のサポートとして、日々の食事に取り入れることが推奨されます。
皮に含まれるヘスペリジンが血流を改善
金柑の皮や白いスジの部分には、ポリフェノールの一種であるヘスペリジン(ビタミンP)が豊富に含まれています。
ヘスペリジンには、毛細血管を強化し、血流をスムーズにする効果があります。
血行が促進されることで、体温が上昇し、冷え性の改善に繋がります。
また、血圧の上昇を抑える働きや、悪玉コレステロール値を低下させる効果も報告されており、生活習慣病の予防にも役立つと期待されています。
皮ごと煮込んで食べる金柑の甘露煮は、このヘスペリジンを効率的に摂取できるため、冬場の健康維持に貢献します。
食物繊維が腸内環境を整えるのを助ける
金柑は皮ごと食べられるため、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の両方をバランス良く摂取できます。
特に皮にはペクチンという水溶性食物繊維が多く含まれており、腸内で善玉菌のエサとなって腸内環境を整える働きをします。
また、便の体積を増やして腸の動きを刺激し、便通を促す効果も期待できます。
腸内環境が整うことは、便秘の解消だけでなく、全身の免疫機能の向上にも繋がります。
甘露煮をヨーグルトに加えるなどの食べ方をすれば、乳酸菌も同時に摂取でき、より腸活への効果が高まります。
β-クリプトキサンチンによる健康維持効果
金柑の鮮やかなオレンジ色は、β-クリプトキサンチンというカロテノイドの一種によるものです。
この成分は体内でビタミンAに変換され、皮膚や粘膜を健康に保つ働きをします。
喉や鼻の粘膜が強化されることで、ウイルスなどの外敵の侵入を防ぎやすくなります。
また、β-クリプトキサンチン自体が持つ強い抗酸化作用により、体の老化や生活習慣病の原因となる活性酸素の働きを抑制する効果も期待されています。
骨の健康を維持したり、免疫機能を調整したりする役割も報告されており、幅広い健康効果を持つ成分です。
甘露煮にすると栄養価は変わる?生で食べる場合との違いを解説

金柑を甘露煮にする際、加熱によって栄養価が変化するのか気になる方もいるでしょう。
確かに、ビタミンCのような熱に弱い栄養素は、加熱時間が長くなることで一部が失われる可能性があります。
しかし、ビタミンCが全てなくなるわけではありません。
一方で、血流改善効果が期待されるヘスペリジンや、腸内環境を整える食物繊維などは、加熱による影響を受けにくい栄養素です。
甘露煮にする最大のメリットは、保存性が高まり、生の金柑が手に入らない時期でも手軽に栄養を摂取できる点です。
また、シロップが喉を潤すという、甘露煮ならではの利点も生まれます。
生食と甘露煮、それぞれの良さを理解し、場面に応じて使い分けるのが良いでしょう。
【保存版】効能を引き出す金柑の甘露煮の作り方
金柑の持つ健康効果を活かすためには、丁寧な作り方が大切です。
ここでは、金柑の栄養をできるだけ逃さず、苦味を抑えて美味しく仕上げるための甘露煮の作り方を、下準備から保存まで4つのステップに分けて解説します。
アク抜きや煮詰め方のコツを押さえることで、初心者でも失敗なく、艶やかで美味しい金柑の甘露煮を作ることができます。
この基本の作り方をマスターして、冬の常備菜として活用してください。
ステップ1:金柑のヘタを取り、切り込みを入れる下準備
美味しい甘露煮を作るための最初のステップは、丁寧な下準備です。
まず、金柑を流水で一つずつ丁寧に洗い、表面の汚れやワックスを落とします。
次に、竹串やつまようじの先を使って、ヘタをきれいに取り除きましょう。
ヘタが残っていると、食べた時の口当たりが悪くなります。
その後、味が染み込みやすくするため、そして煮ている最中に皮が破裂するのを防ぐために、金柑の側面に数カ所、浅く切り込みを入れます。
切り込みの代わりに、フォークで数カ所刺したり、ヘタを取った部分に十字の切り込みを入れたりする方法でも構いません。
このひと手間が、仕上がりの美しさと味の均一さに繋がります。
ステップ2:苦味やアクを抜くための丁寧な下茹で
金柑の皮には特有の苦味があるため、美味しく仕上げるには下茹でをしてアクを抜く工程が欠かせません。
鍋に金柑とたっぷりの水を入れ、火にかけます。
沸騰したら弱火にして数分間茹で、ザルにあけてお湯を捨てます。
この「茹でこぼし」という作業を2〜3回繰り返すことで、余分な苦味やアクが抜け、すっきりと上品な味わいになります。
苦味が苦手な場合は、茹でこぼしの回数を増やしたり、最後の茹でこぼしの後に冷水に30分〜1時間ほどさらしたりすると、さらに苦味が和らぎます。
この丁寧な下処理が、雑味のない美味しい甘露煮を作るための重要なポイントです。
ステップ3:砂糖を加えてじっくり煮詰める際のコツ
下茹でが終わった金柑を鍋に戻し、ひたひたになるくらいの水を加えます。
次に砂糖を加えますが、量の目安は金柑の重量の40%〜60%程度です。
甘さ控えめにしたい場合は少なめに、長期保存したい場合は多めに調整してください。
鍋を中火にかけ、砂糖が溶けたら弱火にして、落し蓋をします。
焦げ付かないように、時々鍋を静かに揺すりながら、20〜30分ほどじっくり煮詰めていきます。
アクが出てきたら、その都度丁寧に取り除くのが、澄んだシロップを作るコツです。
金柑の皮が透き通り、シロップにとろみがついてきたら火を止め、そのまま冷まして味を含ませます。
ステップ4:清潔な瓶で保存する方法と期間
完成した金柑の甘露煮を長く楽しむためには、適切な保存が重要です。保存に使うガラス瓶などの容器は、あらかじめ煮沸消毒するか、食品用アルコールで内側を拭いて完全に乾かし、清潔な状態にしておきます。甘露煮が熱いうちに、瓶の口いっぱいまでシロップと共に入れ、すぐに蓋をしっかりと閉めます。こうすることで瓶の中が真空に近い状態になり、雑菌の繁殖を防ぎます。粗熱が取れたら冷蔵庫で保存し、完全に冷やします。この方法で保存した場合、冷蔵庫で1〜2週間程度を目安に、美味しくお召し上がりいただけます。長期保存する場合は冷凍保存が推奨され、約1ヶ月を目安にお召し上がりください。
喉の痛みや咳に効果的な甘露煮の食べ方アレンジ
金柑の甘露煮は、そのまま食べるだけでなく、ひと工夫加えることでさらに美味しく、効果的に摂取できます。
特に喉の痛みや咳がある時には、体を温めたり、喉を直接潤したりする使い方がおすすめです。
ここでは、日常に取り入れやすく、飽きずに続けられる甘露煮の食べ方アレンジを3つ紹介します。
その日の体調や気分に合わせて、様々な使い方を試してみてください。
お湯や紅茶で割って体を温めるホットドリンクに
喉の不調を感じる時におすすめなのが、ホットドリンクにする食べ方です。
カップに金柑の甘露煮を2〜3粒と、シロップを大さじ1杯程度入れ、お湯を注ぐだけで手軽な「金柑茶」が完成します。
金柑の爽やかな香りと優しい甘みが広がり、湯気と共に喉を潤してくれます。
いつもの紅茶に加えて「金柑ティー」として楽しむのも良いでしょう。
さらに体を温めたい場合は、すりおろした生姜を少量加えるのも効果的です。
体を内側から温め、リラックス効果も期待できるこの使い方は、風邪のひきはじめや就寝前に特に適しています。
ヨーグルトやアイスに添えてデザートとして楽しむ
金柑の甘露煮は、乳製品との相性も抜群です。
無糖のプレーンヨーグルトにトッピングすれば、甘露煮の甘さが加わり、美味しいデザートになります。
ヨーグルトの乳酸菌と金柑の食物繊維を同時に摂取できるため、腸内環境を整える助けにもなります。
また、バニラアイスクリームに添えれば、柑橘の爽やかな風味とほろ苦さがアクセントとなり、少し大人向けの和風デザートとして楽しめます。
手軽に作れる上、見た目も華やかになるため、おもてなしの際の一品としても活用できる使い方です。
シロップごとそのままで喉を直接潤す
喉のイガイガや咳が特に気になる時には、金柑の甘露煮を天然の喉シロップとして活用する食べ方が有効です。
スプーンにシロップを少量すくい、そのままゆっくりと喉に流し込むようにして舐めます。
とろりとしたシロップが喉の粘膜をコーティングし、乾燥や外部からの刺激を和らげてくれます。
実も一緒に食べれば、皮に含まれる栄養素も余すことなく摂取可能です。
薬に頼りたくない時や、就寝中に咳で目が覚めてしまう時などに試しやすい使い方です。
ただし、糖分が多いため、一度にたくさん摂取するのは避けましょう。
金柑の甘露煮を食べる際の注意点と一日の目安量
金柑の甘露煮は健康効果が期待できる一方で、砂糖を多く使って作られているため、糖質の摂取量には注意が必要です。
美味しくて食べやすいため、つい食べ過ぎてしまうこともありますが、カロリーの過剰摂取に繋がる可能性があります。
特に血糖値が気になる方や、体重管理をしている方は摂取量に気をつけましょう。
薬ではなく、あくまで食品であるという認識を持ち、健康維持のための一助として取り入れるのが望ましいです。
一日の目安量としては、2〜3粒程度に留めておくのが良いでしょう。
バランスの取れた食事を基本とした上で、適量を守って楽しむ食べ方を心がけてください。
金柑の甘露煮に関するよくある質問
金柑の甘露煮を家庭で作ったり食べたりする際には、保存方法や材料の選び方など、いくつかの疑問が浮かぶことがあります。
ここでは、日持ちの期間、使用する砂糖の種類による違い、そして子どもに与える際の注意点といった、金柑の甘露煮に関するよくある質問にお答えします。
これらの疑問を解消し、より安心して甘露煮を楽しんでください。
作った金柑の甘露煮はどのくらい日持ちしますか?
煮沸消毒と脱気を適切に行い、糖度が高い(目安として糖度60%以上)ジャムであれば、未開封で数ヶ月から1年程度保存できる場合があります。ただし、甘さ控えめなジャムや衛生管理が不十分な場合は、冷蔵保存で1〜2週間程度を目安に使い切るのが安心とされています。開封後のジャムは冷蔵庫で保存し、なるべく早く食べきるようにしましょう。
取り出す際は、必ず乾いた清潔なスプーンなどを使用し、雑菌の混入を防ぐことが長持ちさせるコツです。
使用する砂糖の種類で効果や味に違いは出ますか?
使用する砂糖の種類によって、甘露煮の風味や色合いが変わりますが、基本的な健康効果に大きな差は生まれません。
上白糖ならすっきりとした甘さに、きび砂糖やてんさい糖ならミネラル分によるコクのある仕上がりになります。
好みに合わせて砂糖を選ぶことで、味のバリエーションを楽しめます。
咳をしている子どもに食べさせても問題ありませんか?
はちみつを使って作る場合は、ボツリヌス菌のリスクがあるため1歳未満の乳児には絶対に与えないでください。
砂糖で作った甘露煮であれば1歳を過ぎてから食べさせられますが、丸ごとだと喉に詰まる危険があるため、必ず小さく刻んでから与えるようにしましょう。
まとめ
金柑の甘露煮は、喉の痛みや咳の緩和、風邪予防、血流改善など、冬の健康維持に役立つ様々な効能が期待できる伝統的な保存食です。
皮ごと煮込むことで、ビタミンCやヘスペリジンといった栄養素を効率良く摂取できます。
甘露煮にすることで保存性が高まり、旬の時期以外でも金柑の恩恵を受けられるのが大きな利点です。
紹介した作り方のコツを押さえれば、家庭でも手軽に美味しく作れます。
お湯で割ったり、ヨーグルトに加えたりと、食べ方を工夫しながら、日々の健康管理に金柑の甘露煮を取り入れてみてはいかがでしょうか。
北のやさい便が選ばれる理由

金柑の甘露煮を作るとき、あなたはどんな金柑を選びますか?
スーパーに並ぶ金柑。 市場で仕入れる金柑。 農家から直送される金柑。
同じ金柑でも、鮮度や甘み、産地によって仕上がりは大きく変わります。
実は金柑の主産地は、温暖な気候に恵まれた宮崎県です。 日本一のキンカン産地として知られ、完熟きんかん「たまたま」などのブランド品種も生まれています。
一方、北海道は金柑の産地ではありません。
しかし、北海道は日本の食を支える一大産地です。
じゃがいもは全国の約8割。 たまねぎやにんじんも、全国トップクラスの生産量を誇ります。
寒暖差が大きい北海道の気候が、野菜に深い甘みと旨みをもたらします。
北のやさい便は、この北海道を拠点に、全国42都道府県から新鮮な野菜・果物を仕入れ、必要とされる場所へ届ける専門業者です。
創業20年以上。 1日約300件の取引。 年間約10,600社との実績。
私たちが大切にしているのは、シンプルなことです。
金柑ひとつとっても、産地の違い、収穫時期の違い、品種の違いで、味わいはまったく変わります。
甘露煮を作るなら、完熟した甘い金柑がいい。 生で食べるなら、皮が薄くて苦味の少ないものがいい。
私たちは、お客様の用途に合わせて、最適な食材をご提案します。
飲食店を営む方。 給食を提供する施設の方。 食材を仕入れる業者の方。
皆さんが求めているのは、「信頼できる仕入先」ではないでしょうか。
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金柑のような季節の果物も、必要なときに手に入れられるよう、全国のネットワークを活用しています。
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