品種によって辛味や甘みが異なる玉ねぎ

野菜といえば、真っ先に思い出す方も多いのが玉ねぎです。 日本では20種類以上のたまねぎが流通しており、品種によって辛味や甘みが異なります。
また、料理の種類によって最適な品種を選ぶことで、より一層おいしく仕上がるのも大きな特徴のひとつであり、同じ品種であっても収穫時期が異なるだけで、味に変化が生まれるほど「バリエーションが多い野菜」です。
玉ねぎの基礎知識
日本における生産の中心は北海道

男このように食卓や外食でも大人気の玉ねぎですが、実は日本の玉ねぎ生産量の約6割を北海道が占めており、特に夏秋玉ねぎにおいての主要産地となっています。 残りの生産量は佐賀県や兵庫県など、温暖な地域で栽培される春玉ねぎが中心です。
収穫時期による分類
前述の通り、玉ねぎは収穫時期によって、大きく「春玉ねぎ」と「夏秋玉ねぎ」に分けられます。
種類 | 収穫時期 | 主な産地 | 特徴 |
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春玉ねぎ | 3月~5月 | 佐賀県・兵庫県など | 柔らかく水分が多い |
夏秋玉ねぎ | 8月~10月 | 北海道 | 貯蔵性が高く辛味が強い |
代表的な玉ねぎ品種
※写真はイメージです。
札幌黄

札幌黄は、北海道で最も多く栽培される品種で、貯蔵性が高く、年間を通して安定供給される代表的なたまねぎです。中型から大型の球形で、その名の通り表皮は「黄褐色」をしています。 1950年代に北海道で品種改良され、特に寒冷地での栽培に適応するように開発されました。
特徴 |
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収穫時期・供給について |
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もみじ3号

もみじ3号は、2003年に北海道農業研究センターで開発された品種で、高い糖度と程よい辛味のバランスが特徴的なたまねぎです。 大きめの扁平な球形で、表皮は赤みがかった茶色をしています。北海道発の品種らしく、寒冷地での栽培に適するように改良され、名前の「もみじ」は収穫期の紅葉の季節に因んでいます。
特徴 |
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ターザン

ターザンは、1990年代に開発された品種で、長期保存に適した硬めの肉質が特徴的な玉ねぎです。 中型の球形で、表皮は黄褐色で光沢があり、強い生命力と保存性の高さから「ターザン」と名付けられました。強い辛味を持ちますが、加熱によって甘みが増すという特徴があり、薬味としての使用も多いようです。
特徴 |
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スーパー北もみじ

スーパー北もみじは、2010年に北海道農業研究センターで開発された品種で、もみじ3号をさらに改良し、甘みと辛味のバランスを追求した品種です。 やや大きめの扁平な球形で、表皮は赤銅色をしています。ベースになった「もみじ3号」の特徴を引き継ぎながら、収量性と病気への抵抗性を高めた品種で、北海道での生産量が全体の約95%を占めています。
特徴 |
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