フライドポテト向きのじゃがいも品種は?食感別の選び方とコツ
2026年06月25日
自宅で美味しいフライドポテトを作る秘訣は、ジャガイモの品種選びにあります。
品種によってでんぷんの量や水分量が異なるため、仕上がりの食感が大きく変わります。
ホクホクした食感が好きか、カリッとした食感が好きか、好みに合わせて最適なフライドポテト用の品種を選び、調理のコツを押さえることで、お店のような本格的な味を楽しめます。
目次
あなたの好みは?食感で選ぶフライドポテトに最適なじゃがいも

フライドポテトの食感は、大きく「ホクホク系」と「カリカリ系」に分かれます。
この違いは、じゃがいものでんぷん質の種類と量によって決まります。
でんぷん質が多く粉質のじゃがいもは、揚げると水分が抜けてホクホクした食感になります。
一方、でんぷん質が少なく粘質のじゃがいもは、煮崩れしにくいため、形を保ったままカリッとした食感に仕上がります。
自分の目指す食感に合わせて、じゃがいもの種類を選ぶことが美味しさへの第一歩です。
じゃがいもの品種選びについては「じゃがいもの品種選定ガイド!料理での使い分け」で詳しく紹介しています。
【ホクホク系】厚切りポテトにおすすめのじゃがいも品種3選
じゃがいも本来の風味と、ほっくりとした食感を楽しみたいなら、でんぷん質が豊富な品種がおすすめです。
厚めに切って揚げることで、中心部のホクホク感が際立ちます。
素材の味をしっかりと感じられるため、シンプルな塩味はもちろん、ディップソースとの相性も抜群です。
ここでは、ホクホク系の代表的な品種を3つ紹介します。
男爵いも:定番品種で作る王道のホクホク食感
日本のじゃがいもの代表格である男爵いもは、でんぷん価が高く、加熱すると粉を吹いたようなホクホクした食感になるのが特徴です。
フライドポテトにすると、中心部はほっくりと柔らかく、じゃがいもらしい素朴な風味を存分に味わえます。
煮崩れしやすいため細切りには向きませんが、厚切りのフレンチフライや、一度潰してから揚げるハッシュドポテトにすると、その魅力を最大限に引き出せます。
キタアカリ:甘みが強く黄金色に仕上がる人気品種
「黄金男爵」とも呼ばれるキタアカリは、男爵いもと同様にでんぷん質が豊富で、強い甘みとホクホクした食感が特徴です。
果肉が鮮やかな黄色をしており、フライドポテトにすると美しい黄金色に仕上がります。
その甘みと風味の豊かさから、調味料をつけずにそのまま食べても満足感があります。
ビタミンCが豊富な点も嬉しいポイントで、味も見た目も楽しめる人気の品種です。
アンデスレッド:濃厚な味わいが楽しめる赤いじゃがいも
赤い皮と黄色い果肉が特徴のアンデスレッドは、栗やさつまいもに例えられるほど濃厚な甘みとコクを持っています。
でんぷん質が多く、食感は非常にホクホクしています。
フライドポテトにすると、その強い甘みがさらに引き立ち、独特の深い味わいを楽しめます。
皮ごと揚げれば、赤と黄色のコントラストが美しく、食卓を華やかに彩る一品になります。
【カリカリ系】細切りポテトにおすすめのじゃがいも品種3選
ファストフード店のような、細くてカリカリとしたクリスピーな食感のフライドポテトを作りたい場合は、煮崩れしにくい粘質のじゃがいもが最適です。
これらの品種は水分が少なく、形が崩れにくいため、細切りにしても揚げている間に折れたりしません。
表面をカリッと香ばしく仕上げることができ、スナック感覚で楽しめます。
メークイン:煮崩れしにくくカリッとした食感を実現
煮込み料理の定番であるメークインは、粘質で煮崩れしにくい性質を持つため、フライドポテトにも適しています。細長い形状を活かしてスティック状にカットすると、揚げても形が崩れず、表面はカリッと、中はしっとりとした食感に仕上がります。揚げ時間が長くてもベチャッとなりにくいため、しっとりモチモチとした食感を追求したい場合に最適な品種の一つです。
北海こがね:揚げ物向きで専門店のような仕上がりに
「フライドポテト用」として開発された北海こがねは、まさに揚げ物に最適な品種です。
煮崩れが少なく、油を吸いにくいため、外はカリッと中はホクホクの理想的な食感を実現できます。
また、揚げた後の褐変が少ないため、長時間美しい黄金色を保つことができます。
専門店のような本格的なフライドポテトを目指すなら、ぜひ試したい品種です。
とうや:きめ細やかでしっとりとした口当たりが特徴
「とうや」は、煮崩れしにくい性質と、粉っぽさが少なく滑らかな舌触りが特徴のじゃがいもです。肉色は黄色みがかっており、芽が浅いため皮がむきやすいとされています。煮物や炒め物、サラダなどに向いていますが、フライドポテトのような揚げ物には、ホクホク感が少ないためあまりおすすめできません。
注意!フライドポテト作りには向かないじゃがいもの特徴
フライドポテトを美味しく作るためには、向いていないじゃがいもを避けることも大切です。
特に、収穫したての「新じゃがいも」は注意が必要です。
新じゃがいもは水分を非常に多く含んでいるため、揚げると油がハネやすく、食感がベチャッとなりがちです。
また、糖度が高いため、中心に火が通る前に表面が焦げ付いてしまうこともあります。
フライドポテトには、収穫後しばらく貯蔵されて水分が適度に抜けたじゃがいもを選ぶのが基本です。
お店の味に!フライドポテトを格上げする3つの調理のコツ
理想の品種を選んだら、次はお店の味に近づけるための調理のコツを押さえましょう。
少しの手間を加えるだけで、フライドポテトの食感や風味が格段に向上します。
品種の特性を活かしつつ、さらに美味しく仕上げるための3つの基本的なテクニックを紹介します。
これらのポイントを実践すれば、家庭でも本格的なフライドポテトが楽しめます。
コツ①:切った後に水にさらして余分なデンプンを取り除く
じゃがいもを切った後、水にさらす工程は、調理時の仕上がりに影響を与えることがあります。切った断面から溶け出す余分なデンプンを洗い流すことで、揚げた際にじゃがいも同士がくっつくのを防ぎ、表面をカリッと仕上げる効果が期待できます。 また、空気に触れてじゃがいもが変色するのを防ぐこともできます。
ただし、長時間水にさらしすぎると、じゃがいもに含まれるビタミンCやカリウムなどの栄養素が水に溶け出してしまう可能性があります。 目安として10分から15分程度が推奨されています。
水にさらした後は、揚げる前にキッチンペーパーで水気をしっかりと拭き取りましょう。
コツ②:揚げる前に粉をまぶして衣で食感をプラスする
揚げる直前に薄く粉をまぶすと、食感がさらに良くなります。
片栗粉やコーンスターチをまぶすと、表面の水分を吸い取って油ハネを防ぐと同時に、カリカリとしたクリスピーな衣になります。
薄力粉を使うと、よりサクッとした軽い食感に仕上がります。
粉をつけすぎると重くなってしまうため、ポリ袋にじゃがいもと粉を入れて振り、余分な粉をはたき落としてから揚げるのがおすすめです。
コツ③:低温と高温の二度揚げで外はカリッ、中はホクホクに
お店のような理想的な食感に仕上げる最大の秘訣は「二度揚げ」です。
まず、160℃程度の低温の油で5〜6分じっくりと揚げ、じゃがいもの中心部まで火を通します。
一度取り出して3〜5分休ませた後、油の温度を180〜190℃に上げて、表面がきつね色になるまで1〜2分揚げます。
この二段階の工程により、中はホクホク、外はカリッとした完璧な食感が生まれます。
じゃがいも フライドポテト 向きに関するよくある質問
ここでは、フライドポテト向きのじゃがいもに関するよくある質問にお答えします。
品種選びや調理法についての疑問を解消して、美味しいフライドポテト作りに役立ててください。
スーパーで手に入りやすい品種でフライドポテトを作るならどれがおすすめですか?
ホクホク食感が好みなら「男爵いも」、カリカリ食感が好みなら「メークイン」がおすすめです。
どちらも全国のスーパーで安定して手に入りやすい定番品種です。
男爵は厚切りに、メークインは細切りにすると、それぞれの品種が持つ食感の良さを最大限に引き出すことができます。
業務用じゃがいもの仕入れについては「業務用じゃがいも仕入れガイド フライドポテト・ポテサラ向け」で詳しく紹介しています。
マクドナルドのようなフライドポテトを家で再現できる品種はありますか?
マクドナルドでは「ラセット・バーバンク」という品種が主に使用されていますが、日本では入手が困難です。
近い食感を再現するなら、揚げ物専用品種の「北海こがね」がおすすめです。
もし手に入らない場合は、「メークイン」を細切りにして二度揚げすると、カリッとした食感に仕上がります。
収穫したての新じゃがはフライドポテトに使えますか?
新じゃがは水分が非常に多く、糖度も高いため、フライドポテトにはあまり向きません。
水分が多いと揚げた際にベチャッとしやすく、糖度が高いと焦げやすいのが理由です。
もし生のまま使う場合は、皮ごとよく洗い、切った後に水気をしっかり拭き取り、低温でじっくり揚げるなどの工夫が必要です。
まとめ
美味しいフライドポテトを作る鍵は、好みの食感に合わせた品種選びと、食感を最大限に引き出す調理のコツにあります。
ホクホク系なら男爵やキタアカリ、カリカリ系ならメークインや北海こがねといったように、品種の特性を理解することが重要です。
さらに、水にさらす、粉をまぶす、二度揚げするといった小さな手間を加えることで、家庭でも本格的な味を再現できます。
購入したじゃがいもは、光が当たらない風通しの良い場所で保存し、いつでも美味しいフライドポテト作りを楽しみましょう。
北のやさい便が選ばれる理由

フライドポテトに最適なじゃがいもを選ぶとき、品種の知識と同じくらい重要なのが「仕入れ先の信頼性」です。
どれだけ調理の技術を磨いても、素材の質が安定していなければ、提供するメニューのクオリティにばらつきが出てしまいます。
飲食店や給食施設など業務用の現場では、毎日安定した品質の野菜を確保することが、オペレーションの根幹を支えています。
北海道はじゃがいもの一大産地です。
国内のじゃがいも生産量のうち、実に約8割が北海道産であることをご存知でしょうか。
(参考:独立行政法人農畜産業振興機構「ベジ探」)
これほどの集積があるからこそ、品種ごとの特性を熟知した産地との連携が、業務用仕入れにおける安定供給の鍵になります。
北のやさい便では、こうした北海道の青果産地と密接に連携しながら、飲食店・仲卸・福祉給食など、それぞれの業態に応じた仕入れの相談に対応しています。
男爵やメークインといった定番品種はもちろん、北海こがねのような用途特化品種についても、規格や数量の要望に沿って対応できる体制を整えています。
業務用青果の仕入れを検討されている方は、飲食店・ホテル向けの業務用野菜の仕入れについて詳しく見ることで、対応できる内容を確認してみてください。
素材選びから始まる本物のフライドポテトを、安定した供給体制で実現したいとお考えの方は、ぜひ一度ご相談ください。

「北のやさい便」は、北海道産野菜の卸売・仕入れのスペシャリスト集団です。
札幌中央卸売市場をはじめ、北海道の真狩村をはじめ、全国の農家さんとの独自のネットワークを活かし、鮮度と品質にこだわった旬の野菜情報を発信しています。
飲食店や食品加工メーカー様の「美味しい野菜を安定して届けたい」という想いに応えるため、市場の相場情報や野菜の豆知識を、現場の視点からお届けします。




